別の記事でAzureポータルの構築を取り扱った際、
記述した内容を外だしした記事になります。
- 本記事のターゲット
- リソースグループのメリット
- 比較対象:AWSのリソースグループ
- 最後に
【Azure】ResourceGroup(リソースグループ)のいいところをまとめてみた
本記事のターゲット
Azure初学者向けに執筆していきます。
Azureでリソースを作成する際、必ず最初に作成させられるリソースグループというものがあります。
AWSからパブリッククラウドに入っていった方には少々違和感を感じるこの
「リソースグループ」ですが、
最初からこのリソースグループに所属させる前提となっていることは
必ずしも面倒なことばかりではありません。
リソースグループのメリット
ひと手間増えて面倒に思うかもしれませんが、以下の点でかなり便利です。
(1)リソースグループを選択すると所属するリソースがすべて表示できる
クラウドあるあるですがVMなどのリソースはそれ単体だけで構成されているわけではなく、
ネットワークインターフェースやディスクなどもあわせて作成されます。
これらはVM削除後に忘れがちで気づけばずっと課金されていた。。。。
ということにつながりがちです。
自動生成されたものもリソースグループの一覧に表示してくれていることで
削除漏れの予防ができ、また初学者向けには
関連リソースとして自動生成されるものにどんなものがあるのか、
というトレースがしやすいのが非常にメリットと思います。
※AWSだと基本的に自力で探すしかありません。
(2)リソースグループ配下のリソースをまとめて消去できる
上記①とも関連しますが、リソースグループ内の作成リソースはまとめて削除することもできます。
検証などでリソース作成する場合に非常に重宝します。
※便利な反面、うっかり業務用のリソース全削除、といった事故も起こりえます。
十分気を付けてください。
(3)リソースグループ単位で作成したリソースの構成テンプレートを取得できる
構成テンプレート取得(エクスポート)により、
次からは取得したテンプレートをインポートすることで
同じ構成が作成できることになります。
さすがにVMの中身はそのまま保持されないので工夫が必要になってきますが、
それ以外の部分に関しては手でポチポチやる必要なくて楽です。
以下、構成テンプレートを利用してリソースを展開する方法の記事となります。
比較対象:AWSのリソースグループ
以下Azureの公式によると、AzureとAWSのリソースグループ機能は直接比較できるものではない、
と説明されています。
Azure と AWS でのリソース管理
そもそもリソースグループというサービスに対する利用方法や考え方が異なっています。
- AWS:リソースを作成してから、オプション的にリソースグループを定義する
- Azure:リソースグループに所属するリソースを作成する
AWSの場合、オプション相当とも受け取れます。
単体のリソースを複数のリソースグループへ所属させることが可能です。
ただしリソースを作成するたび、タグによる管理を徹底しなければなりません。
野良リソースを撲滅する用途においては、
タグに引っかからない=管理されていないので削除してOK
という整理もできますが、構築を行っていると大量のリソースが作成されていくため、
このタグ付与を徹底するのはなかなか大変だったりします。
Azureのリソースグループは、最初にひと手間おいて作成した後は
タグ付与による管理がいらないところも面倒がなく素敵ポイントです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
一部リソースグループの概念に含まれないリソース(Entra IDやユーザーなど)
も存在しますが、最初から一括管理し可視化できるところはすごく便利です。
この記事によりAzure技術者が増えることにつながれば、これに勝る喜びはありません。
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